いちのりの資産運用日記

積立投資しながら大暴落を待ち望むオトコの投資人生

ナスダック100関連ニュース【アナリスト予測の精度と責任】

米株に戻った楽観センチメント、継続するのか

 

――筆者のジェームズ・マッキントッシュWSJ市場担当シニアコラムニスト

 

 市場の方向性を左右する投資家のムードの力が、先週は大いに発揮された。投資家たちは、非常に暗い気分から抜け出し、曇りがちなニュースの中からさえ、株価を支える幾筋かの光を見いだした。

 

 こうした光の中で最も重要だったのは、7月27日に米連邦準備制度理事会FRB)が0.75ポイントの利上げを決めた後のジェローム・パウエルFRB議長のコメントに対する投資家の解釈だ。パウエル氏はついに今回、FRBの次の動きに関するガイダンスを示すのを見送った。さらに、リセッション(景気後退)を確実に回避できるとの見方を示さず、来年には利下げに転じるのかとの質問に対しては、2023年に入ってもさらに金利が上昇するとの先月の予測内容を改めて指摘した。

 

 市場はこうした発言を無視した。米経済は減速しているようだとの認識をパウエル氏が示したことだけに、投資家は注目した(ただしパウエル氏は国内総生産GDP=統計の正確さに疑問を呈した)。これを受けて投資家らは、来年の利下げペースが想定よりも速くなることに賭けた。このため債券利回りは低下し、ナスダック総合指数は4%急騰した。このナスダックの動きは、1日の上げ幅としては、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)での落ち込みの後を受けた2020年4月の急反発以来最大となった。市場がFRBに戦いを挑んでいる格好だ。

 

 投資家らは、あまりにも浮かない気分になっていたため、良いニュースを待ち焦がれていた。今年に入ってからひどく暗いニュースが続いたことで株価は下落していたが、それは、より暗いニュースがなければ、株価のさらなる下落はないということも意味していた。すべてが暗く見える時には、雲の切れ間からのごくわずかな光でも、新たな1日の始まりのように見えるものだ。

 

その前日に発表されたハイテク大手の四半期決算でも、同じようなことが起こった。グーグルの親会社アルファベットは、利益と売上高の両方で予想を下回る結果となった。これは通常であれば株価下落につながるが、投資家は検索エンジンの広告に注目した。それは、それ以外は悪かった決算報告の中で、珍しく良かった部分だった。

 

 ただしそれは、極めて好調というほどではなかった。グーグルの広告は予想を0.9%上回っただけだった。しかし、株価を5%上げるのには十分だった。投資家はウォール街のアナリストよりも悪い数字を予想していたため、ごく小さなことでも彼らを満足させられたのだ。マイクロソフトの決算では、全ての部門の利益と売上高が予想を下回ったが、投資家はその報告を無視して、楽観的な見通しの方を重視した。これらのことが重なり、市場全体が押し上げられる形となった。

 

現実を無視して、聞きたいことにのみ耳を傾けるという対応は、おかしなことのように思える。しかし、市場がこのように反応するのには、正当な理由がある。市場参加者らは何か新しいことを気にかけるものであり、既に身構えていることには関心をもたない。投資家が悲観的になっている時は当然ながら悪いニュースを予想するものだ


各種調査は、投資家のムードが先月の非常に低い水準から改善し始めたばかりであることを示している。米個人投資家協会(AAII)によると、弱気筋の数が依然として強気筋の数を上回っている。今月発表されたバンク・オブ・アメリカの調査によると、ファンドマネジャーの現金保有率は不安感を背景に2001年9月11日の同時多発テロ以降で最も高く、リスク選好度は2008年のリーマン・ブラザーズの経営破綻後より低かった。

 

 オプション市場では価格下落に備える「プットオプション」への相対的な需要は、先月ほど極端ではないとはいえ、パンデミックが始まった後のブーム時よりもはるかに高い水準にある。この1年間の大半を収益予想の引き上げに費やしてきたウォール街のアナリストたちでさえ、大急ぎで予想を下方修正している。

 

 問題は投資家たちが明るい側面を見続けるのかどうかだ。市場のムードが依然として非常に落ち込んでいるため、しばらくの間は投資家が購入理由を探し出し続ける可能性はある。しかし、ナスダック指数は6月半ばの安値から17%上昇、S&P500指数は14%上昇しており、相場上昇維持のためには、単なるセンチメント以上の支えが必要だ。FRBの来年の動きについて、投資家の判断が正しく、FRBが間違っていなければならない。

 

 筆者が7月27日の記事で指摘したように、そうなる可能性はある。市場にとって極めて好ましい展開となる狭い道筋のことだ。それは、世界的な需要の落ち込みとサプライチェーン(供給網)の修復によりインフレが急速に低下し、深刻なリセッションの回避に間に合うようFRBが利下げに動き、現在の懸念が景気循環サイクルの中間での落ち込みにすぎないことが明らかになるというものである。

 

 筆者は依然として、2四半期連続でGDP成長率がマイナスとなった現在の定義上の「テクニカル・リセッション」がより深刻な問題とならないことを期待しているが、FRBが適切なタイミングで方針変更を図る可能性が最も高いとの確信を持っているとは、とても言えない。極めて確実なのは、ソフトランディング(軟着陸)がなければ、最近のセンチメントに駆り立てられた株価上昇は次第に弱まり、大幅下落後の一時的な小幅回復であるデッド・キャット・バウンス(死んだ猫でも高いところから落とせば弾む、という意味の相場格言)のように再び下げ相場になる運命にあるということだ。

 

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私見

決算は概ね悪かったが、思ったよりも悪くなかった

なので株価は上がった・・・というのをよく目にする。

 

市場予想よりも良かった・悪かった。

それが連続で増収増益でも予想より悪ければ売られる

次の四半期予測が予測より低ければ売られる。

 

短期的な株価はほんとアナリストの市場予想に

振り回されている。ただ、そんな市場予想って

どんだけ精度が高いんだろう?って思う。

 

市場予想に対して良かったり悪かったりで

株価が影響するなら結果よりも市場予想を基準とすれば

よくてそれならさぞ高精度の市場予想を

出してくれるんだろうと思いきや

直近の雇用統計なんてダブルスコアか!って程に

外している。

 

なのでアナリスト予想なんて信じて売買すると

すぐ買って、すぐ売って、で忙しい。。。

今回の年初からの下げでもナスダック100銘柄で

業績があまり落ち込んでいないのは

やはり株価は下がっていないですよね

 

業績は真実なのでそれをもとにして投資判断し

アナリスト予想なんてものには振り回されないように

しましょう。ま、おナスは決算も読めないので

価格だけを見て売買していますけどね

 

短期も長期も思惑も事実も株価に盛り込まれる

そしてよく株価は上にも下にも行き過ぎる

ってのを信条に投資やってます!!

 

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