いちのりの資産運用日記

積立投資しながら大暴落を待ち望むオトコの投資人生

ナスダック100関連ニュース【インドの思惑、テスラの思惑】

EV拠点目論むインド、テスラは走り去るかも

 

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

 

 米テスラはインドから走り去るかもしれない。そうなれば、インドにとっては自業自得だ。

 

 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は5月27日、まず販売と保全サービスを認められない限りは、どこでも工場を建設することはないとツイッターに投稿した。これはインドで電気自動車(EV)工場を建設するかとのユーザーの質問に答えたものだ。

 

 インドとテスラはここ3年にわたり、市場アクセスやテスラが工場建設を検討する条件について意見が対立している。ナレンドラ・モディ首相が率いる現政権は、テスラに最初から車を現地生産するよう求めている。

 

しかし、マスク氏は最大100%にも上る自動車への輸入関税を引き下げてほしいとの立場だ。テスラはインドでの生産を確約する前に、輸入車の販売実績で市場の可能性を検証したいとの考えのようだ。

 

 外資系企業の多くは目下、中国政府の厳しい新型コロナウイルス感染対策を受けて、中国以外に生産拠点を分散させることを真剣に検討している。こうした状況で、譲歩に後ろ向きなインドの姿勢は目先のことしか見ていないように思える。

 

インド政府はテスラに安易な条件で輸入を認めれば、他のEVメーカーを誘致する計画が損なわれかねないとして懸念しているのかもしれない。しかし、テスラのような高級EVのインド市場は微々たるものだ。

 

 しかも、インドは工場誘致で、豊富なニッケル資源を持つインドネシアに負ける瀬戸際にあると言えるかもしれない。インドネシアの大統領は5月に入って、マスク氏に会いに米テキサス州を訪問。訪問後に地元メディアが報じたインドネシア投資担当相の強気な発言は、同国でのテスラ工場建設に向けた協議が行われていることを示唆している。

 

インドネシアはEVバッテリー分野で、韓国LGエナジーソリューションや中国車載電池最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)などから多額の投資を呼び込んでいる。

 

インドは2030年までに国内で販売する一般車の3割、商用車の7割をEVが占めることを目指しており、製造と需要を後押しするための奨励策を発表した。インドのEV販売は急成長を遂げる明らかな潜在性があるものの、なお自動車販売全体の約1%にとどまる。ただEV二輪車はより人気がある。

 

自動車関連の市場調査会社JATOダイナミクスによると、インドの自動車販売価格は平均で92万6708ルピー(約153万円)であるのに対し、テスラ車の平均価格は5万2200ドル(約670万円)だ。

 

とはいえ、インドにも巨大な人口と安い人件費という強みがある。ただ、豊富なバッテリー原料といった利点には欠ける。これまで自動車メーカーからの投資を誘致する実績もまちまちの結果だ。

 

メルセデス・ベンツは今年、現地製造の「EQS」(旗艦セダン車「Sクラス」のEV版)をインド市場に投入する計画だ。一方、米フォード・モーターはインドでのEV生産計画を撤回した。

 

インドがEV拠点として東南アジア、まして中国と互角に戦うことを夢見るなら、巨大かつ妙味の大きい国内市場か、輸出を後押しする政策のいずれかが必要だ。世界最大のEVメーカーを冷遇することは得策ではない。

 

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私見

徐々に中国からその周辺国へと生産を

移している中でインドはとても魅力のある

国ではあるがインドはインドで個別の

ややこしい決まり事やらなんやらがあって

一筋縄ではいかないところもあるんでしょうね

 

ただ、そうなればインドを外して別のところで

ってなるし周辺には他にも広大な土地を持ち

安い人件費で生産してくれる地域はあるから

そっちに流れるだけってことが十分に

考えられる。

 

個人的にはスリランカがやばそうなので

スリランカに進出して助けてあげられないかなと

思っていますがそう簡単なものでは

ないんでしょうね。。。

 

ただ1つ言える事は中国はもう世界の工場と

言えなくなっているし、かといって中国が

下請けの次のステージに上がった訳ではないので

ジリ貧になっていく事は確かなのかな?とは

思っていますけどね

 

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