まいど~ 『おナス』です。
日本ではGWが始まりましたが米国市場は四半期決算の
真っ只中です。この結果如何で米国市場が乱高下し、
ひいては連休後の日本株に影響を及ぼしますね
今年はどうなることやら・・・
【コラム】アマゾンにインフレの壁、物流網整備は裏目に
アマゾンにとって今年の夏は厳しい夏になる。少なくともやることの多い夏になるだろう。
米アマゾン・ドット・コムが28日発表した1-3月期(第1四半期)決算では、インフレ環境下のコスト上昇と需要減速の影響がさまざまな分野に及んだことが浮き彫りになった。売上高は1164億ドルと前年同期比7%増にとどまり、少なくとも過去12年で最も低い伸び率となった。売上高は市場予想通りだったが、営業利益は約37億ドルで、アナリスト予想を31%下回った。
同社が示した4-6月期(第2四半期)の見通しも物足りなかった。予想レンジの中央値で見ると、売上高の伸び率は3四半期連続で1桁台となり、営業利益はおよそ5年ぶりの低水準だ。
目覚ましい業績は誰も期待していなかった。多くの航空機や配達用トラックを運用し、今ではフルタイムの従業員が160万人を超える企業にとって、事業環境はインフレと燃料コストの上昇で厳しくなっている。燃料コストだけでも影響は大きい。ガスバディの追跡調査によると、1-3月期には米国のディーゼル燃料価格が43%上昇した。
アマゾンは今月、同社のフルフィルメントネットワークを利用する販売業者を対象に、商品1個当たりの手数料に加えて5%の燃料サーチャージ(追加料金)を導入すると発表した。ただ、サーチャージはアマゾン自身がオンラインストア部門を通じて販売する商品には適用されず、同部門はまだ全売上高の半分近くを占めている。
燃料価格はアマゾンにはどうすることもできないが、自社で改善に取り組める分野もある。同社は新型コロナウイルスの流行が始まってすぐ、配送拠点のフルフィルメントセンターなど物流インフラの急拡大に着手したが、その結果、倉庫スペースに余剰が生じた。ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)によると、1-3月期にはこの余剰スペースで「増分費用」が約20億ドル増えた。
同氏は28日の電話会見で、今後2四半期に非効率の排除に取り組むと述べた。ただ、その効果が出るのは「主に10-12月期(第4四半期)」になるという。
つまりアマゾンにとっては厳しい時期が少なくとももう1四半期続くということだ。同社が28日に今年の「プライムデー」のセールが7-9月期(第3四半期)以降になることを明らかにしたとなればなおさらだ。同社の業績予想は低めであることが多く、株価は現在、ほぼ2年ぶりの低水準にある。
クラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」は好調で、1-3月期の売上高は前年同期比37%増、営業利益率は過去最高の35%だった。ただクラウド事業は最終利益に貢献しているものの、同社の事業の多くはまだトラックによる配達に依存している。そして配達にかかるコストは、かつてないほど大きくなっている。
Copyright (c) 2022 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved.
<スポンサーリンク>