いちのりの資産運用日記

積立投資しながら大暴落を待ち望むオトコの投資人生

ナスダック100関連ニュース【まっとうな企業は救われて欲しいな】

新興企業出資に条件、シリコンバレー支配力に変化

 

 ベンチャーキャピタル(VC)は長年、起業家に資金と力を惜しみなく与え、新興(スタートアップ)企業の評価は急上昇してきた。だがここにきて、出資に条件を付け始めている。

 ハイテク株全般の下げを受け、VCは近年行ってきたような出資にブレーキをかけ始めた。新たな環境下で、資金調達ラウンドに厳しい条件を付ける投資会社もある。

 スタートアップ企業にとって、そのような条件を付けられるのは10年に及んだハイテク株の強気相場では、異例といえる。低金利で資金調達がしやすくなり、投資家はリターンを求めて未上場市場に押し寄せた。一部の資産運用会社はここ数カ月、「ストラクチャード・ディール」として知られる取引に絞って新たに資金を集めるようになっており、今後増える兆しが見えている。

 フィットネス機器を開発するトナル・システムズは今年、売却もしくは破綻した場合に他の株主より出資分が2倍になる契約を投資家と結んだ。デラウェア州への登記届け出で分かった。同社はコメントを控えた。

 投資家はまた、資金を提供するにあたり、将来の業績を条件とし始めている。7月に行われた人工知能(AI)ソフトウエアを手掛けるイスラエルのスタートアップ企業「アイーカ(Ayyeka)」との出資交渉では、今後、同社が特定の財務基準に届かなかった場合、株価を引き下げる権利を投資家に与えるという内容だった。

 通常の資金調達ラウンドでは、投資家は条件を付けずにスタートアップ企業の株式を購入するが、こうしたストラクチャード・ディールにはリターンを保証したり財務状況を投資の条件にしたりする。アイーカの広報担当者は、同社が投資家にそのような取引を提案したとし、基準達成になお極めて自信があると語った。

 こうした条件付き出資の増加は、シリコンバレーの支配権を自らの手に取り戻していることを物語っていると投資家は言う。新型コロナウイルスの流行は、金利低下とともに、投資熱に拍車をかけた。自由奔放な資金調達環境を生み出し、人気の起業家は外部の監視を制限する取引をまとめることができた。

 昨年に高い評価を得たが財務状況が悪化している一部企業は、すでに出資者を見つけるのが厳しくなっており、新たに資金を調達する上で痛みを伴う譲歩を強いられていると投資家は話す。また、成熟段階にあるスタートアップにとって別の資金調達手段である新規株式公開は今年、2009年以来の不調となる見通しだ(ディールロジック調べ)。

 メンロ・ベンチャーズのパートナー、マット・マーフィー氏によると、同氏がポートフォリオに組み入れるスタートアップの場合、昨年は条件を付ける出資を断ることが多かった。他に利用できる資金が潤沢だったためだ。だが現在は、厳しい条件を受け入れざるを得ない起業家もいるかもしれないと同氏は言う。

 「今後1〜2年は、条件を付けることがますます当たり前となるだろう。企業が資金を集めにくくなっているからだ」。マーフィー氏はこう指摘する。

 

条件付きの出資は一部のスタートアップにとって、低い株価で新たに資金を調達するのを回避する一助となり得る。株価が引き下げられた上での資金調達は、会社の士気に響き、将来の投資家に否定的なシグナルを送ることになる場合が多い。VC関係者はそう指摘する。

 フィンテック新興企業クラーナ・バンクは先月、新たな資金調達を行ったが、その際の評価額は67億ドル(約8920億円)と、前回のラウンドから85%下落した。過去1年で十分な現金を調達した多くのスタートアップがこの先、大きく異なる環境の中で資金調達する必要性があるかもしれないことを考えれば、これは、向こう数カ月にわたり評価額が引き下げられる傾向にあることの始まりかもしれないと投資家は口をそろえる。

 コロナ禍の強気相場で評価額を引き上げてきた投資会社は現在、リターンを保証する条件付き出資に向けて資金を集めている。昨年、最も積極的にスタートアップに出資してきた投資家の一つであるコーチュー・マネジメントは、上場・未上場企業の両方への条件付き出資に向け20億ドルの調達に動いている。5月の投資家向けプレゼンテーション資料をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。また、事情に詳しい関係者もそれを明らかにした。コーチューは当時、すでに12億ドルを集めていた。

 関係筋によると、プライベートエクイティ(PE)ファンドを運営するバイキング・グローバル・インベスターズも、条件付きのエクイティファンド向けに少なくとも10億ドルを集めようとしている。コーチューとバイキングのこうした新たな動きについては、ブルームバーグ・ニュースが先に報じていた。

 「投資家は損失を被る事態に備え、防御することを一段と考えるようになっている」。ファーストマーク・キャピタルのパートナー、リック・ハイツマン氏は、たとえ投資がうまくいかなくてもリターンを確保できるような条件を資産運用会社が付け始めていることについてこう述べた。

 

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私見

ベンチャー投資は風向きが急に反対に吹くから難しい

去年までは借りたくなくても無理やりポケットに

札束詰め込んできたVC達が一転、渋くなり更には

出資にあらゆる条件をつけてくる。。。

ま、VCも商売なのでリスクとリターンを考慮して

考えているとは思うし、ベンチャー側もしょうもない

会社でも時流に乗れば大金を得れるのは何か違うと

思うので去年より今年の方がまっとうなのかもしれない

 

条件と言っても至極まっとうな条件をつけるところも

あるだろうから、当たり前っちゃ当たり前なんだろうけど

ほんまに今は厳しくても数年後には

とてつもない成長をする企業がこの地合いで

資金調達が出来ずに埋もれていくのだけは避けて

もらいたいなぁ~とは思いますね

 

ま、そんな会社はなんやかんやあっても

いつかは日の目を見そうですけど。。。

 

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