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ナスダック100関連ニュース【解約防止はコンテンツの質ではなく他の事で解決を】

動画配信サービス、市場飽和で契約者つなぎ止めに必死

 

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

 

 ジェフ・ベゾス氏は「ロード・オブ・ザ・リング」のテレビシリーズの制作に巨費を投じたが、極めて皮肉なのは、動画ストリーミングサービスの中でそれを最も必要としないのが米アマゾン・ドット・コムだとみられることだろう。

 

 アマゾンの「プライム・ビデオ」は先週、「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」の配信を開始した。作家J・R・R・トールキンの代表作の本格的なテレビドラマ化はこれが初めて。また、テレビドラマの1シーズン、しかも8話構成という短いものに7億1500万ドル(約1002億円)もの資金が投下されたのも初めてだ。1話が約60分だとすると、トールキンの遺産管理団体への権利使用料の支払いを含めた費用は1時間当たり8900万ドル超と、第1弾が2001年に劇場公開され、大ヒットした映画3部作の約3倍に上る。

 

 昨夏までアマゾンの最高経営責任者(CEO)を務めたベゾス氏はテレビドラマの制作と権利を巡る交渉に深く関与した。木製のドアに脚をつけた机で従業員を長年働かせていたベゾス氏にしては、その大盤振る舞いは目を引く。ブラッド・ストーン氏の著書「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」によると、ベゾス氏はドラマの制作チームに「私の『ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)』」が欲しいと言明した。つまり大勢のファンを呼び込み、批評家に称賛され、シリーズ化の見込みをもたらし、契約者を定着させる、HBOの大ヒット作のような並外れた作品を所望したのだ。中でも契約者のつなぎ止めが最も重要だろう。

 

 契約者の忠誠度は、かつては近視眼的に視聴者の増加だけを重視したストリーミング業界が新たに重視し始めている点だ。それでも北米のように収益性が高くサービスの普及している市場では、単純に獲得できる契約者の数が限られている。調査会社ハリスXとモフェットネイサンソンによれば、全米の世帯の81%が少なくとも1つはストリーミングサービスを利用している。ネットフリックスの全世界の契約者数が昨年末にほぼ2億2200万人に達して以来、減少傾向にあることは飽和度を一段と浮き彫りにする。加入手続きが煩雑で、解約はさらに厄介なケーブルテレビ(CATV)とは違い、動画ストリーミング事業者はクリック1つで解約できる顧客を満足させる必要がある。

 

 実際、多くの契約者が簡単に解約している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の依頼で調査会社アンテナがまとめたデータによると、今年6月までの2年間でストリーミング契約を3つ以上打ち切った「連続解約者」は約19%に上る。3年前は、この割合は4%だった。アンテナのデータは、消費者が適切とみなすサブスクリプション(定額課金)契約数の上限もうかがわせる。「HBOマックス」、「パラマウントプラス」、「ディズニープラス」、「アップルTVプラス」、NBCユニバーサル(NBCU)の「ピーコック」など主なストリーミングサービスが始まった2019年6月以降で、契約者1人当たりの平均サブスク契約数は1.5倍の上昇にとどまっている。

 

 動画ストリーミング業界には統合の波が押し寄せそうだ。業界企業は生き残りをかけた努力を惜しまない。莫大(ばくだい)な費用をかけたコンテンツで顧客を魅了するのも一つの方法だ。大ヒット作で消費者の呼び込みを狙っているのはアマゾンだけではない。ネットフリックスは1作品に2億ドルをかけて映画を制作するようになった。また「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の最新シーズンには1話につき3000万ドルを投じたとWSJは報じた。ディズニー傘下マーベルのテレビドラマも、1作品の製作費が約2億ドルの映画と同様の制作価値を提供している。同社は21年初め以降、40話超を放映した。

 

 ストリーミング事業者は契約者をつなぎ止めようと、それほど費用のかからない手法にも訴えている。ネットフリックスが先鞭(せんべん)をつけた一挙公開モデルではなく、テレビドラマを少しずつ公開する業者が増えている。この手法はパラマウントプラスやアップルTVプラスなど、人気コンテンツの大規模な安定した基盤のない、比較的新しいサービスが主に採用している。アンペア・アナリシスのデータによると、21年末までに両社は70%余りの番組を段階的に公開した。一方、ネットフリックスではこの割合が約11%だった。アマゾンもその動きに追随している。アンペアによると、アマゾンが今年1〜6月に段階的に公開したコンテンツは全体の約42%と、18年同期の28%から拡大した。

 

だがアマゾンは標準的な動画ストリーミング業者ではない。年間売上高が5000億ドルに迫る巨大テクノロジー企業だ。その売上高は、自前のストリーミングサービスを展開する主要メディアであるディズニー、ワーナー・ブラザースディスカバリーパラマウントコムキャストの売上高合計の2倍だ。アマゾンは米国でプライム・ビデオ単体のサブスクを月額8.99ドルで提供しているが、ストリーミングは長年にわたり会員制の通販サービス「プライム」の特典の一部となっていた。先ごろ値上げしたとはいえ、メディア企業が提供する通販のないストリーミングだけのサービスの価格と比べると、依然として中価格帯の部類に入る。

 

 これがプライムを特に顧客が定着しやすいサービスにしている。巨費を投じた「力の指輪」が視聴者に不人気だった場合でも、リスクは比較的低い。調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズの推計によると、アマゾン・プライムの会員数は今や米国だけでも約1億6800万人で、そのうち21%は動画配信サービスを一度も試したことがない。

 

 アマゾンのモデルは、他社も欲しがるほどの魅力がある。WSJは1日、ディズニーがストリーミングにグッズやテーマパークでの買い物の値引きを組み合わせたプライムに似た独自サービスを検討していると報じた。解約ボタンをクリックすれば、小包が自宅に届くまでの日数が増えたり、テーマパークでチュロスを割引で買えなくなったりするとなれば、ボタンを押す確率は下がるかもしれない。

 

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私見

動画配信サービスはたくさんあり、有料じゃない動画サービスも

youtubeTiktok、テレビなどもあり、とてもじゃないが人の

生活している時間にすべてを視聴することは

不可能なレベルに到達しています。

 

なので解約がすぐにできるのなら見たいものだけ見て

次に移るのは当然って言えば当然の動きですよね。

 

なので本文最後に書かれているように動画サービスの

他に解約すると困るなぁというサービスをつけることで

解約率を下げる手を考えないといくら皆が見たい

コンテンツだろうともそれが解約阻止につながる

ことはないのでしょうね。

 

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