いちのりの資産運用日記

積立投資しながら大暴落を待ち望むオトコの投資人生

ナスダック100関連ニュース【半導体業界は屈伸運動中】

半導体業界、政治的代償が高まる恐れ

 

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」


 どんなものも、ただでは手に入らない。米半導体業界が、大きくなりつつある政治的影響力の恩恵を受けられるようになるには、一定の代償を支払う必要があるのかもしれない。

 半導体メーカーは、米国に拠点を置く半導体製造に約520億ドル(約7兆円)の資金を提供する法案の成立をやきもきしながら待っている。この法案は、2020年末から自動車業界をはじめ世界中の産業を揺るがしている半導体不足の影響を受けたものだ。価格1ドルのマイクロコントローラー(マイコン)チップが足りないために4万ドルの自動車が出荷できないという事態に、当時、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)の対応に追われていた議員たちも強い危機感を覚えた。

 だがそれ以降、状況は大きく変わった。ロシアのウクライナ侵攻やインフレ高進、景気後退の可能性が大きな注目を集めている。一方で、直近の連邦最高裁による判断や昨年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件に関する公聴会、差し迫った中間選挙などにも関心が向けられており、二極化に拍車がかかっている。特に、8月の休会前に議会で可決されなければ、最終的な成立は難しいと考える専門家が増えている。調査会社コーウェンの技術・メディア・通信問題政策担当アナリスト、ポール・ギャラント氏は、この半導体支援法案には「重大なリスク」があると指摘。「共和党はここでバイデン氏に勝利を渡してよいものか、それがこの秋の中間選挙民主党が上院での多数派を維持する手助けになるのではないかと、真剣に考えを巡らせている」と述べた。

 この法案に関する疑念は、半導体セクターに対する投資家の不安拡大につながっている。フィラデルフィア半導体株指数はわずかこの1カ月で19%下落した。ナスダック総合指数の同期間の下落率の3倍だ。

 5年間にわたり提供される520億ドルの資金がなかったとしても、米国の半導体メーカーには致命的とはならないだろう。だが、資本コストの急激な上昇に直面している業界では、わずかでも役に立つ。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)のデータによると、半導体製造装置の世界投資額は2021年に前年比42%増の910億ドルと過去最高を記録。今年は初めて1000億ドルを突破すると予想されている。こうした大幅な伸びは一時的なものではない。テックインサイツのデータによると、ウエハー製造装置の投資額は2017〜21年の年平均成長率が21%と、それ以前の5年間の平均1%を大きく上回っている。

 だが、補助金の喪失だけでなく、潜在市場が人為的に縮小させられる可能性もある。先進的な半導体製造装置の中国への供給を制限する新たな措置を規制当局が検討していると報じられている。テクノロジー系メディア「ジ・インフォメーション」が5月に報じたところによると、米商務省は、2020年に発動した中国の半導体受託生産大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)に対する先進的な半導体製造装置の販売禁止措置を拡大する方法を検討している。また、ブルームバーグ通信は今週、米国がオランダ政府に、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの旧式リソグラフィー装置を中国の半導体メーカーに販売するのを禁止するよう働きかけていると報じた。それより先進的なASMLの主力製品、極端紫外線(EUV)リソグラフィー装置は、既に中国には輸出できない状態になっている。

 アプライド・マテリアルズやKLA、ラムリサーチなど米半導体製造装置大手に影響するような、さらに広範囲の禁輸措置についてはまだはっきりとした話は出ていない。だが、そうした動きも完全には否定できない。特に、米国が偽善と見られたくないと考える場合はなおさらだ。この3銘柄は、この1カ月で平均23%下落している。政治は、こうした影響による代償を増やすことこそあれ、肩代わりはしてくれない。

 

Copyright (c) 2022 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved.

 

私見

そういやありましたねそんな話。。。

7兆円の資金提供が受けれるかどうかが分からなく

なってきたとありますが、記事にも書かれている様に

この7兆円がなくても半導体メーカーは特に問題を

抱えている訳ではない。それよりも中国に半導体装置を

輸出できない方が厳しいとありますが、

むしろ中国なんかに半導体装置を売る方が逆に

国益を損なう恐れがあるので株価はガッツリ下がりましたが

その方がいいと思っています。

 

半導体業界の今後は少し靄が掛かってきている

感じにはなっていますが最終的には半導体

今後消えてしまう事もなく必要とされる半導体

様々な国でアホ程量産されて価格が暴落するといった

こともなさそうなのでこの弱気筋が一巡したら

スコーンと上昇するんとちゃうかな?と

楽観的に思っていますがどうでしょうね??

 

 <スポンサーリンク>