いちのりの資産運用日記

積立投資しながら大暴落を待ち望むオトコの投資人生

ナスダック100関連ニュース【半導体の自前化は続くのか?】

クアルコム、アップルの「賞味期限」に注意を

 

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」


 米半導体大手クアルコムはアップルを「もうあと数口かじる」ことができるかもしれない。だが、どの甘いご褒美もそうであるように、砂糖による興奮が続くと期待すべきではない。

 クアルコム株価は今週に入り、大きく上昇した。アップルが取り組んでいる独自モデムチップの開発が難航しているとする有力アナリストのツイートが追い風だ。台湾・天風国際証券のミンチー・クオ氏は自身の情報筋の話として、アップルの5G(第5世代)対応モデムチップ開発は「失敗した可能性がある」と指摘した。そのため、クアルコムは2023年終盤に発売される新型「iPhone(アイフォーン)」向けのモデムチップを引き続きすべて供給する見通しだという。同氏はアップルのサプライチェーン(供給網)に情報提供者を多く抱えることで知られる。

 クアルコムは昨年、アナリストに対して、その頃までにはiPhone向けのモデムチップで自社の占める割合が20%程度になるとの見方を示していた。バーンスタインのステイシー・ラスゴン氏は、iPhone向けのモデムチップを引き続き独占することで、クアルコムの2024年9月通期売上高は40億〜60億ドル(5400億〜8150億円)押し上げられると推定している。これは現行の市場予想からは8〜12%の上振れだ。

 クアルコム、アップルのいずれもこの件について公の場でコメントしておらず、クオ氏や同氏の情報筋が間違っている可能性は十分にある。アップルがモデムチップを開発していることは周知の事実だ。秘密主義で知られるアップルだが、チップ内製化の開発部門トップも2020年終盤に開催された社員との対話集会でこれを確認した。

 それでも、モデムチップ(ベースバンドプロセッサーとも呼ばれる)は開発が極めて難しいことで有名で、デバイスの主要プロセッサーと接続先の無線ネットワークを緊密に統合する必要がある。米半導体大手インテルもかつて、iPhone向けに競争力のあるモデムチップの開発に挑んだが、実現できなかった。現在のネットワークで最も広く使われている無線デジタル技術の主要開発元であるクアルコムは、長年この市場を独占し、2021年のモデムチップ売上高の51%を占めた(ストラテジー・アナリティクス調べ)。

 とはいえ、そのいずれも、アップルが実現できないという理由にはならない。アップルは世界有数の資金力を誇る。730億ドル近い手元資金に加え、研究・開発(R&D)の年間予算は合計で240億ドル以上と、クアルコムの3倍の水準だ。さらに、自社製品に搭載する半導体を支配したいとの強い動機もある。半導体を内製化できれば、いずれは外部サプライヤーから調達するよりもコストを圧縮でき、デバイスと設計を緊密に融合する余地が広がる。

 アップルとクアルコムは長年にわたり法廷闘争を繰り広げてきた経緯があり、両社の間にはわだかまりもある。2019年に和解に至ったのも、アップルが5G対応iPhoneの発売に間に合わせるにはクアルコムのモデムが必要だったとの事情があったためだ。無線チップ市場を長年担当してきたチャーター・エクイティーエド・スナイダー氏は6月29日、アップルは「脱クアルコムに向けて引き続き必死に取り組んでおり、モデム開発を向こう数年の投資で最優先に掲げている」と指摘した。同氏はアップルが2024年発売のiPhoneに間に合うようモデムチップを内製化し、その翌年までにはクアルコムからすべて内製に切り替えると見込んでいる。

 幸いなことに、クアルコムはすでにアップル依存の低減を進めており、その点をウォール街でも売り込んでいる。昨秋のアナリスト会議で、クアルコムは24年度末までには、半導体事業でアップルとの取引が占める比率は1桁になるとの予想を示した。投資家はクアルコムの展望を幾分信じたようだ。同社の株価はそのアナリスト会議以降28%下落と、同期間に33%下落したフィラデルフィア半導体指数よりも下げが小幅にとどまっている。クアルコム、投資家の双方がアップルのモデム開発について、その成否ではなく、時間の問題だと理解している限り、あと1〜2年は、アップルへの供給が買収や経営多角化の原資となる余剰キャッシュをクアルコムに提供するかもしれない。

 

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私見

内製化した方がいいのは分かってるけど

解決できない難しい問題なら内製化せずに

外注した方が良い。アップルも半導体を他から

仕入れてきたが内製化を進めている。

 

というかもう実現したのかな??

 

半導体業界は見通しがいまいちってこともあり

最近下落傾向だがどこをどう考えても

半導体はこれからも必須なものであるから

需要が途切れる事はないだろうし、

半導体メーカーもかつてあった半導体在庫の

ダブつきによる暗黒期のような事は

ないだろうと思っている。多分。。。

 

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