いちのりの資産運用日記

積立投資しながら大暴落を待ち望むオトコの投資人生

ナスダック100関連ニュース【サンドバーグ氏退任の影響は?】

サンドバーグCOO退任、「イカリ⚓トフォームズ――新たな社名の下、新たな目的地へと向かっている――の船長は同じだ。船長は今後、航海の全責任を担うことになる。

 

 同社に14年在籍してきたサンドバーグ氏は1日、最高執行責任者(COO)の職を退任するとフェイスブックに投稿した。家族や慈善活動にもっと時間を費やしたいというのが理由だが、同氏が率いていた広告事業にとっては微妙なタイミングと言える。広告事業は依然として同社売上高の97%を占める。

 

 同社の広告事業は、かつてないほどの試練を迎えている。景気減速に加え、アップルのモバイル基本ソフトの変更や動画アプリ「TikTok(ティックトック)」との競争激化といった複数の要因が重なる。

 

広告収入はこの10年、年平均成長率が44%に上ったが、今年は6%の伸びにとどまると市場関係者は予想している。サンドバーグ氏の発表を受け、メタの株価は1日午後の取引で3%近く下落した。

 

 しかし、サンドバーグ氏の退任は全く意外というわけでもないはずだ。同氏はメタの広告事業をゼロから1150億ドル(約15兆円)の巨大事業に成長させた功績で知られ、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)にとって欠かせない右腕としてずっと仕えてきた。だが、初期の頃に当時23歳だった共同創業者のザッカーバーグ氏に重要な信用を与えたサンドバーグ氏の輝きに、最近は陰りが見えていた。

 

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が昨年行った分析によると、近年は社内でサンドバーグ氏直属の部下が占める割合は低下し、その一方で、ハビエル・オリバン最高成長責任者(CGO)ら他の幹部の同割合が高まっていた。同社は1日、サンドバーグ氏の後任にオリバン氏が就く見通しだと明らかにした。

 

 社内で権力シフトがあったとしても、サンドバーグ氏はほぼ絶え間なく続く危機の中で常にメタの矢面に立ち、非常に強力な立場にあった。選挙への干渉や暴力の扇動といった疑惑を含め、さまざまな問題についてメタのプラットフォームを公に擁護してきた。

 

WSJは昨年10月、サンドバーグ氏の管轄下にある同社の法務部が前年に、反トラスト問題や株主訴訟といった数々の法律上の問題に見舞われる中で、社内全体と比べ約60%早いペースで拡大したと伝えた。

 

 サンドバーグ氏は1日付のブルームバーグとのインタビューで、こうした取り組みに暗に言及し、メタでの自身の役割について「誰もがこれまでに経験した最も扱いやすい仕事ではない」と述べている。52歳の母親である同氏は世間に対して、かなり年下のザッカーバーグ氏の素晴らしい引き立て役となった。

 

ザッカーバーグ氏は同社の草創期について、「素早く行動して破壊せよ」というやや青臭い前提の上に成り立っていたことを今でも率直に認めている。サンドバーグ氏の年齢や経験、そして恐らくジェンダーでさえも、シリコンバレーという狭い世界の外でフェイスブックが広く信用を得るのに貢献した。

 

 そこで問題となるのは、サンドバーグ氏という「いかり」を失ってザッカーバーグ氏が航海を続けられるのか、それとも船は波風に揺さぶられるのかということだ。メタはその屋台骨としてソーシャルネットワーク業界最大の広告事業を有する一方、社名変更や、仮想現実およびその関連技術への投資強化により「メタバース」企業への変貌を急いでいる。

 

こうした動きは、スピードを求めるザッカーバーグ氏の意向に変わりはないことを示唆している。投資家でポッドキャスターのティム・フェリス氏との最近のインタビューで、ザッカーバーグ氏は、素早く行動することは学習の鍵だと述べている。

 

かつては誤解されると嫌だったが、今では「あまりに長い間、理解されすぎている」ことをしているのであれば「自己満足」のように感じるという。

 

サンドバーグ氏がザッカーバーグ氏の次の航海にどの程度関わっていたかは謎のままかもしれない。1500語でしたためられた退任発表文の中で、メタバースという言葉が使われなかったことは注目に値する。

 

ザッカーバーグ氏と並んで座ることを前提にフェイスブックに入社した経緯については詳細に記している。最近では、仮想空間上の会議でザッカーバーグ氏のアバターがアンドリュー・ボスワース最高技術責任者(CTO)のアバターの隣にいるのを目にする機会が多くなった。同じテーブルにサンドバーグ氏のアバターはない。

 

 ザッカーバーグ氏が持つ支配株式により、フェイスブック(現メタ)は常に同氏の船であったというのが現実だ。それでも非常に有名な初期からの仲間を失うことは、同氏に助言し、船が針路を誤ったときに共に責めを負ってくれる人物が1人減ることを意味している。今年に入ってすでに44%下げている同社株の投資家も今、それに気づきつつあるかもしれない。

 

Copyright (c) 2022 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved.

 

サンドバーグ氏退任、ウォール街は冷静な反応 

 

シェリル・サンドバーグ氏の退任により、米メタ・プラットフォームズには大きな穴があく。だが、同氏が中心となって構築してきたドル箱の事業モデルは後任の成功を支える盤石な基盤を提供する、とアナリストは指摘する。

 

 サンドバーグ氏は1日、14年にわたり務めてきた同社の最高執行責任者(COO)職を年内に退任すると明らかにした。メタの取締役は続ける。後任にはハビエル・オリバン最高成長責任者(CGO)が就任する。

 

 発表翌日の2日、ウォール街ではおおむね冷静な反応が目立った。アナリストは、サンドバーグ氏の退任でメタが困難に直面するとはみておらず、先行きに強気な見方を維持している。

 

背景には、サンドバーグ氏自身がメタの収益化に大きく貢献し、昨年には1200億ドル(約15兆6000億円)近い売上高をたたき出す巨大企業へと成長させたことがある。

 

 R.W.ベアードのアナリスト、コリン・セバスチャン氏は、サンドバーグ氏が去っても、フェイスブックの稼ぐ力や、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が目指すメタバース分野への投資能力が弱まることはないとみている。

 

 同氏はリサーチノートで「当社では、メタがデジタル経済で最大とも言える強力な事業モデルを構築したことが、サンドバーグ氏が残した遺産だと考えている」と指摘した。さらに、サンドバーグ氏の下でメタは「障害を乗り越え、ソーシャルメディアとネット広告の分野で首位の座を固めてきた」としている。

 

 メタ株価は1日、サンドバーグ氏の退任発表を受けて、2.6%安で終えたが、2日の取引では5.4%値上がりした。

 

 JMPセキュリティーズはリサーチノートで、メタの事業モデルはサンドバーグ氏が入社した当時と比べて成熟していると指摘。その上で、同氏が中心となって築いてきたプロセスとインフラにより、メタは「サンドバーグ氏を含む人材流出による影響の多くを乗り切れる」との見方を示した。

 

 MKNパートナーズのマネジングディレクター、ロヒト・クルカルニ氏は、サンドバーグ氏の退任は事業の弱みや戦略的な失敗を反映しているのではなく、シリコンバレー幹部のコロナ疲れを反映しているかもしれないと述べる。

 

 サンドバーグ氏は退任後、家族と過ごす時間を増やし、慈善活動に専念したいとの考えを示している。ただ公職に就くのか、それとも別の民間企業に移籍するのか、進路を巡る臆測が絶えない。クルカルニ氏は「彼女の才能を生かして、再びハイテク業界で価値を創造し、イノベーションを促してほしい」と話す。

 

Copyright (c) 2022 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved.

 

私見

ほとんどシェリル・サンドバーグ氏については

存じ上げていませんがメタ社にとって多大な貢献を

された方だとはこの記事の中で十分想像できます。

 

優秀な経営者、カリスマ的な経営者のそばには

こういう優秀な参謀がいてくれれば

破壊的なイノベーションをカリスマが実現すべく

動き回ってもしっかりとそれを形にして

収益化まで持っていってくれるんでしょう

 

今のメタ社はGAFAMの一角なので

優秀な人がたくさん入社して活躍してるんでしょうけど

やはりこういった昔からしっかりと

支えてくれた人は何事にも代えがたいですし、

これからどうされるか分かりませんが

これからも良い関係を築いていく事が

メタ社にとってザッカーバーグ氏にとっては

重要なことだと思います。

 

 <スポンサーリンク>